下平田の亥の子

2013年12月15日撮影

亥の子の晩に 餅のつかん家は
箸の家建てて 馬の糞で壁塗って
ここの嫁はん いつもろた
三月三日の 朝もろた
鰯三匹 酒五合
新米藁で祝おてやろ
もひとつおまけに 祝をてやろ

暗くなった集落で、子供の声だけが響いています。
今日は明日香村平田の亥の子の日です。

亥の子は、旧暦の11月亥の日に新米の収穫を祝い行われた行事で、この年に新しくお嫁さんを迎えた家に行き、「ここ嫁はんいつもろた・・・」と、藁で作ったデンボと呼ばれるものを地面に叩きつけながら歌います。

現在は新しくお嫁さんを迎えた家だけでなく、この行事に理解をいただいているお家を回っている感じでした。

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歌を終えると、その家の方からお菓子やお小遣いをいただきます。
昔はその年に収穫したもち米でつくった餡付け餅をいただいたという記録があるのだそうです。

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こういった風習は以前は周辺地域ではどこの集落でもされていたといいますが、明日香村では唯一下平田のみ残される行事だそうです。
近隣では高市郡高取町の森や佐田でも行われています。(記事はこちら)

ここ下平田では戸数が多いため、男子組と女子組に分かれて集落を回ります。
最終的に集会所で集まりますが、集まった時点で、男女混合のみんなで歌ってくれました。

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で、記念撮影!

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このあと子供たちは集会所の中で、いただいたお小遣いやお菓子を均等に分けて解散となるようです。
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永照寺下之坊「サル祭り」

12012年12月23日撮影
天理市の無形民俗文化財に指定 されている永照寺下之坊「サル祭り」を拝見しました。
天理市といっても福住町なので市内中心部ではなく、福住インターから10分程の別所という集落です。

早朝から境内に焚火をしながら、細い縄を編んでいかれます。

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子供さんもお手伝いされていましたが、上手く縄を編んでいたのにはちょっとびっくり。

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また、別の所では長老が指導しながら、デンボと呼ばれる太い注連縄を2本作られます。

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出来上がったデンボと御幣。御幣の中にはアズキが入っているそうです。

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長い縄の方はどんどん伸びていきますが、長さは特に決まりはないようです。適当に長く作っているとおっしゃっていました。

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最後はススダケに丸めた縄を通して、デンボにもかけられていた「米のとぎ汁」をかけておられました。
由来をおたずねしたのですが、昔からこうしてるというだけで理由はないとのこと。不思議な感じです。

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御幣・デンボ・ススダケ・長い縄が揃うと、いよいよ出発。
御幣が先頭で、2番目にデンボ、長い縄と続き、「せんだい、まんだい、どーくよ アカメシ食いたい!腹減った~」(と、聞こえましたが前半は意味不明?)と囃子ながら永照寺の反対側の山に登って行きます。

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山に到着しましたが、これといって祠もなにもありません。
でも、山林が少し開けたところに昨年のあとがあり、そこの中心に御幣・ススダケ・デンボが供えられ、その周りにグルグルと縄を何重にも巻いて行きます。

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すべての縄が巻き終わりました。
今年は12.5周ということで、記録は切り上げて13周ということになったそうです。

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周りをよく見ると、木に何か彫ってありましたが、お祭りの年月日と何周出来たかを彫っておくのだそうです。
という事で、今年も同じように彫っておられました。

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《撮影メモ》
お祭りが終わって、集会所で直会が行われます。
良かったら食べて行きよ・・・のお誘いにありがたく頂戴しました。
「腹減った~アカメシ食わせ!」の色御飯です。他のブログさんでは「醤油めし」と表記されているのを見ましたが、今回同席した皆さんは「色飯」とおっしゃっていました。

美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

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春日若宮おん祭り 16日 宵宮詣

2012年12月16日撮影

春日若宮おん祭も2日目となりました。
16日の今日は、大和士(サムライ)宵宮詣と田楽座宵宮詣、宵宮祭が行われましたが、初めて拝見するので、いいカットというより、すべての手順や所作を拝見しておこうと思って、若宮神社と春日大社間を行ったり来たり忙しい撮影となりました。

まずは大和士(サムライ)宵宮詣
若宮神社に大和士(サムライ)役の皆さんが、大きな御幣を先頭にご到着になりました。

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大きな御幣は若宮神社の本殿に奉納されましたが、その他特別な所作はなく、そのまま春日大社へ

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春日大社でも特別な所作はなく、本殿にご参拝のあと御退出されました。

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次は田楽座宵宮詣です。
田楽座の皆さんが林檎の庭の横に集まり、神職の方からお祓いを受けられます。

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その後、拝殿前の広場で田楽の所作があります。
しかし撮影場所から見上げる形で、さらに本殿に向かって所作がありましたので、ほとんど撮影にならずでした。

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田楽座が春日大社から若宮神社に移動

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若宮神社ではささらを鳴らしたり、扇の舞、曲芸などいくつかの田楽の所作が奉納されます。

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最後は宵宮祭です。
長めの松明を持つ神職を先頭に春日大社の皆さんが到着され、神事が行われました。

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神事が終わられて春日大社に戻られます。

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翌日、というか本日の深夜0時からは還幸祭が行われ若宮さんが御旅所に向かわれ、おん祭りの中心的行事が行われます。

春日若宮おん祭り 15日 御湯立神事

2012年12月15日撮影

春日若宮おん祭りは今年で第877回を数える日本最古の文化芸能の祭典として知られており、色んな行事がありますが、今日はその中で、大宿所で行われた「御湯立神事」を拝見しました。

「御湯立」とは、巫女さんが笹の葉でお湯を降り注ぎ、鈴を鳴らしてお祓いする行事です。
撮影点数が多いので、ここの説明はありません。時間順でご覧ください。

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大宿所にはお渡りに使われる武具や華やかな装束が披露されるほか、供物の鮭や雉などがずらりと掛け並べられていました。
また、写真にはありませんが、商店会から「のっぺ汁」の振る舞いがあり、美味しくいただきました。

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下平田のイノコ

2012年12月15日撮影

県内のいくつかの地域で行われる「イノコ・亥の子」。
五穀豊穣や子孫繁栄を祈って行われるといいますが、はっきりしたことは判っていないようです。
前回は高取町のイノコを撮影しましたが、今日は明日香村の下平田で行われるイノコを拝見しました。

イノコをするのは、小学生高学年の子供さんが中心ですが、中にはお兄ちゃんに交じって年少の子供さんも一緒にまわるようです。
地面をたたくワラの束は、子供さんが自分たちで作られると聞きました。

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イノコの所作、つまりワラの束で地面を叩くという所作は他の地区と大きく変わりませんが、唄(歌詞)が地域によって少し変わります。(曲は概ね似た感じでした)

イノコの晩に 餅つかん家は
箸で家を建てて 馬の糞で壁ぬって
ここの嫁はん いつもろた
3月3日の朝もろた
鰯3匹 酒5合
新米ワラで 祝てやろ
もひとつおまけに 祝てやろ

*2012年12月8日に撮影した、佐田のイノコをご参照ください。

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もう一つ、他の地区と違うのは、男の子のグループと女の子のグループが分かれて、集落内を回るということでしょうか。
今回は男の子のグループにご一緒しました。(女の子もいますが・・・)

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最後は集会所に戻って、いただいたお小遣いをみんなで分け合います。

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《撮影メモ》
集落を回りながら、イノコを行う家と、通過する家があるので警備役の若いお母さんに聞いたところ、よその土地から引っ越してきた家や、子供さんが居ない家は、このイノコを知らないので、説明するのが大変。
なぜ、縁もゆかりのない子供にお小遣いをあげるのかが説明できないとのことで、飛ばしているそうです。
これから、どんどんそうなってしまうのかなぁと思うと、ちょっと寂しい気持ちになりました。

また、そのお母さんも地元の人ではなかったので、初めてこの行事を知った時は、なんやこれは?と思ったそうです。

おまけの写真は、今回、行事に参加された子供たち。
役員さんのご了解を得て、撮影させていただきました。

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