天理市藤井 三十八神社 鬼打ち

2013年1月13日撮影

昨日の荒蒔に続いて、同市の藤井町でも「弓引き」が行われ、ここでは「鬼打ち」と呼ばれています。
どちらの弓引きや鬼打ちも手作りが多いですが、ここ三十八神社はなかなか大がかりです。

矢は細いスス竹を切って、中だけを上手く割いて、紙の羽が付けられます。

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弓は桜の木です。
これがなかなか堅いのか、三人がかりで押さえつけながらの作業。あまり強く曲げすぎて折れてしまった物も。

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薄く、細く、皮だけにした竹を編んで、大きな的が作られ、最後は中央に「鬼」と書かれた紙が貼られました。

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宮司、長老、兄当屋、弟当屋、役員、地元の方の順で、沢山の矢が放たれました。

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最後は、放たれて境内に落ちた矢で、手で的の鬼を突き刺し、牛玉と苗松を括り付けて苗代の水口に挿すそうです。

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《撮影メモ》
「三十八神社」と書いて「ミズハジンジャ」と読む・・・という記事やブログなどを見かけておりましたし、また「ミズハ」は、「ミズハノメノミコト」という水を司る神様であることから、てっきりそう読むものだと思っておりましたら、地元の方は普通に「サンジュウハチジンジャ」と言われていました。
勝手な想像はいけませんね。
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天理 的場明神の鬼打ち

2013年1月12日撮影

奈良県の各地で1月上旬に「弓打ち」や「鬼打ち」または「ケイチン」という行事があります。
今日は天理市荒薪町の的場明神の鬼打ちを拝見しました。

まず勝手神社で献撰や祝詞奏上があり、その後、約50メートル西にある的場明神に移動

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的場明神の境内内に、「鬼」と書かれた的が準備され、地面には12本の灯明と12本の小さな御幣が立てられ、お酒が供えられます。
*灯明がガラスの容器に入っていますが、古くからの習わしではなく、風除けとして今年からだそうです。

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ここでも改めて神主の祝詞奏上があり、役員の玉串奉奠の後、鬼打ちが行われます。
まず今年の恵方、天、地、東西南北、そして最後に鬼の的を射ぬきます。

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役員さんそれぞれが的打ちし、行事は滞りなく終わられ、直会となります。

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《撮影メモ》
手持ちの資料では、勝手神社でも別の宮座か講のようなものがあり、「ケイチン」と称する的打ちがあるそうですが、地元の方に聞き忘れてしまいました。機会があり、まだ存続しているようなら拝見したいものです。

勝手神社の神饌です。
丸く盛った米に太い箸のようなものが添えられていて、ちょっと珍しい形でした。

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南市の初えびす

2013年1月5日撮影

えびす神は元来豊漁をもたらす神霊ですが、市場の守護神としても祀られ商売繁盛の神として奈良市の南市でも正月5日が初えびすとして参拝客の多いところです。
南市町は現在昔ながらの通りの中に多国籍なショップや飲食店のあるちょっと面白い町ですが、乾元元年(1302)に市場が創設され栄えたところで、現在の恵比寿神社はその当時、この市場の守護神として祀られたのだろうとしています。(大和の年中行事から)

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「吉兆どうですか~」の掛け声で売られていました。

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笹を求めた方が反対側で笹に付けるものを買っていかれます。
恵比寿娘さん?

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神社の外側でも縁起物が沢山ありました。

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野迫川 北今西のオコナイ

2013年1月2日撮影

野迫川村北今西のオコナイは奈良県の無形民俗文化財に指定されています。
しかしながら冬季の野迫川村は遠いばかりでなく道路上の積雪もかなりあり、気にはなりながらもなかなか行けませんでしたが、今年は雪が少ないとの情報で初めて拝見することが出来ました。

この行事は北今西地区の伝統的な新年の行で、五穀豊穣と家内安全を祈願し、毎年正月4日に行われるとなっていますが、ここ数年は若い方が帰省されるお正月中の2日に変更して、行われているようです。

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須弥壇にお供えされているものは「モリモノ」と呼ばれるそうです。
ミカンとジャガイモの茹でたものを竹串に刺して、杉の葉で作られた台に刺してあります。

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中央にぶら下げてあるのは、「カケモチ」と呼ばれるもので、行事に参加するドウトウの3人が持参されます。
各自で作られるのでその家によって少し違っていますが、ウラジロやシデ、干し柿を使用されているようです。

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宝印の儀

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組入りの儀

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さて、いよいよメイン行事のカズラ切りです。
堂内に般若心経が読まれると、ヤクニンの数名がカズラを飾っているシデやアワギを取り外します。

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そして準備が整ったら、カズラに杉丸太を通してグイグイとねじ切ります。・・・ですが、なかなか切れません。

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で、数回?いや十数回何度となく繰り返されて、やっとねじ切れました。堂内は拍手喝采です。

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ウタヨミ(歌譜)
参拝者が祭壇を取り囲むようにして、みんなで巻物を見ながら節をつけて歌われます。
民謡に近い感じもしますが、古典的な節回しでした。(文章では表現が難しい)

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最後は、タテモチの競り売りです。

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《撮影メモ》
野迫川村には弓手原のオコナイも同様に奈良県の無形民俗文化財に指定されていますが、今年は開催されなかったようです。村の方によれば若い人が少なくて出来ないとのことですが、伝統的な行事が無くなってしまうことの残念さと、働く場所がないという現実が難しいですね。

お祭りが終わる頃、須弥壇に飾ってあったミカンやジャガイモが食べても良いとのことで子供さんと一緒に美味しくいただきました。特にじゃがいもは美味かったなぁ。ごちそうさまでした。

率川神社 御神火拝戴祭

2013年1月1日撮影

奈良市にある率川神社は飛鳥時代、推古天皇元年(593)大三輪君白堤が勅命によってお祀りされた奈良市最古の神社で、桜井の大神神社の摂社でもあります。
1月1日の深夜、大神神社では摂社・末社を御神火を担いでお参りされる「繞道祭」が執り行われますが、ここ率川神社もその摂社として、その御神火をいただく「御神火拝戴祭」が行われます。

境内の拝殿前には、結界された所に御神火を移す大松明が置かれています。

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御神火が黒塗りの乗用車に乗せられて大神神社から到着されます。

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御神火は本殿前に奉納されます。

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本殿において「歳旦祭」が行われたあと、引き続き「御神火拝戴祭」が斎行されます。
しかしながら、始まったとたん周囲の灯りがすべて消されてしまい、撮影が難しくなりました。

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大松明に移された御神火を火縄につけて自宅に持ち帰り、神棚のお灯明や雑煮の祝火に用いられて、1年間の無事息災が祈られるそうです。

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除夜の鐘 東大寺

2013年1月1日撮影

新年あけましておめでとうございます。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。   元旦?

一年の始まりは除夜の鐘・・・ということで、東大寺に行ってきました。
長い間、除夜の鐘は遠くで聞くものと思っていましたが、奈良県内のあちこちの有名寺院で撞くことが出来ます。
今回の東大寺では、23時頃から整理券が配られて約800人が撞かれたそうです。長い行列が出来ていました。

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大体8名一組になって、白いロープを「せーの」で引き、「離して-」で離すと、ドーンとなります。

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東大寺HPから・・・
東大寺の梵鐘は、総高3.86m、口径2.71m、重量26.3tあり、撞木はケヤキ造りで、長さ4.48m、直径30cm、重さ180kg、金具を入れると約200kgもある。 大きな釣鐘であるところから古来東大寺では大鐘(おおがね)と呼んでいる。
・・・東大寺の鐘楼は国宝に指定されています。

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帰りに東大寺大仏殿の観相窓から大仏のお顔を拝することが出来るということでしたが、あまりの混雑ぶりに今回は遠くから拝させていただきました。
中門の前では、大きな火が焚かれているようです。

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永照寺下之坊「サル祭り」

12012年12月23日撮影
天理市の無形民俗文化財に指定 されている永照寺下之坊「サル祭り」を拝見しました。
天理市といっても福住町なので市内中心部ではなく、福住インターから10分程の別所という集落です。

早朝から境内に焚火をしながら、細い縄を編んでいかれます。

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子供さんもお手伝いされていましたが、上手く縄を編んでいたのにはちょっとびっくり。

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また、別の所では長老が指導しながら、デンボと呼ばれる太い注連縄を2本作られます。

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出来上がったデンボと御幣。御幣の中にはアズキが入っているそうです。

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長い縄の方はどんどん伸びていきますが、長さは特に決まりはないようです。適当に長く作っているとおっしゃっていました。

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最後はススダケに丸めた縄を通して、デンボにもかけられていた「米のとぎ汁」をかけておられました。
由来をおたずねしたのですが、昔からこうしてるというだけで理由はないとのこと。不思議な感じです。

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御幣・デンボ・ススダケ・長い縄が揃うと、いよいよ出発。
御幣が先頭で、2番目にデンボ、長い縄と続き、「せんだい、まんだい、どーくよ アカメシ食いたい!腹減った~」(と、聞こえましたが前半は意味不明?)と囃子ながら永照寺の反対側の山に登って行きます。

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山に到着しましたが、これといって祠もなにもありません。
でも、山林が少し開けたところに昨年のあとがあり、そこの中心に御幣・ススダケ・デンボが供えられ、その周りにグルグルと縄を何重にも巻いて行きます。

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すべての縄が巻き終わりました。
今年は12.5周ということで、記録は切り上げて13周ということになったそうです。

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周りをよく見ると、木に何か彫ってありましたが、お祭りの年月日と何周出来たかを彫っておくのだそうです。
という事で、今年も同じように彫っておられました。

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《撮影メモ》
お祭りが終わって、集会所で直会が行われます。
良かったら食べて行きよ・・・のお誘いにありがたく頂戴しました。
「腹減った~アカメシ食わせ!」の色御飯です。他のブログさんでは「醤油めし」と表記されているのを見ましたが、今回同席した皆さんは「色飯」とおっしゃっていました。

美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

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