大宇陀 菅原神社 田原の火祭り 

2015年10月25日撮影

150年以上の伝統行事「火祭り」で知られる田原菅原神社。
この祭りは五穀豊穣を祈願するものとして、毎年10月第4日曜日の夜に行われています。
当日、集落の上と下の当屋でこしらえた長さ約7mの竹製の大松明を、 地区の若者が担いでそれぞれの当屋を出発。 「ヨイト、カイト」の掛け声とともに神社まで練り歩きます。神社の参道下で二本の大松明が出会うと、上・下の順で参道の急峻な石段を一気に駆け上がります。
この大松明奉納は 「燈登り (トノボリ) 」と呼ばれ、奉納された大松明は、それぞれ本殿前の左右に立てられ、祭りが終わるまで灯し続けられます。(宇陀市の広報から)

この松明は「上の当屋」と「下の当屋」から別々に出発するため、同時に撮影することが出来ません。
よって今回は「下の当屋」さんで撮影させていただきました。

静かな山間の中に、その「下の当屋」さんがありました。

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庭先にはお祭りで使われる松明がおいてあります。
長さは7メートルくらい、直径は35センチから40センチといったところでしょうか。

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また、松明のうしろに続く方が持つ、提灯も準備されています。
少し以前は小さな松明が用意されていたそうですが、最近は提灯になったと聞きました。

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これは御供撒きに使われる餅。
餅の個数に特に決まりはないようですが、平たい大きなお餅は「てんじょうごく」と言われるそうで、御供撒きの最後に投げられいつも大変な奪い合いとなります。

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あらかじめ決めた時間になると下の地区から担ぎ手さんが集まってきます。
当屋さんの奥さんから「ようきてくれました」とお酒が振る舞われます。

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定刻になり庭先で松明に点火。良く乾燥しているのか、瞬く間に火がついて周りを明るく照らしています。
このあと、当屋宅で3回、松明を放り上げる所作があり、いよいよ出発です。

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松明の後には子ども達やご婦人が提灯を下げて参列されます。

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大きな道に出てきて、松明をぐるっと廻します。
2週くらいだったでしょうか。ちょっと記憶が・・・

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そしてここでも3回、放り上げますがちょっと立ち位置が悪くて、全体が撮れませんでした。
しかも多くのカットでフレームアウト!結構高く飛んでました。

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そしていよいよ菅原神社に向かいます。
松明の炎も最高潮!先頭の方は火傷しそうな勢いで燃えています。

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今年の事例だけで申し上げると、今年は上地区が早く神社下に到着されていました。
そして、2本の松明が揃ったところで50メートルくらいありそうな境内に続く長い石段を一気に駆け上がります。

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写真にはありませんが、その後、境内に2本の松明が立てられ、神事のあと、御供撒きが行われます。
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曽爾村 今井の荒神祓い 獅子舞

2015年10月10日撮影

曽爾村の獅子舞は村内の「長野・今井・伊賀見」の3地区にある保存会で伝承される「県指定の無形民俗文化財」で有名です。
祭りの当日には氏神である門僕神社に朝から大勢の見物人が詰めかけ、賑わっているようです。

しかしあまり知られていませんが、その前日にも各地域で獅子舞が行われています。
俗にいう「荒神祓い」という行事の一つで、今回は前日・宵宮の日に行われる今井の獅子舞を拝見しました。

午前中は3組に分かれて今井の各氏子宅をまわり、荒神祓いが行われます。
午後は集会所に集まり、獅子舞が奉納されますが、明日の本番に向けての最終調整でもあるようです。

のどかな山村で太鼓と笛の音が鳴りひびいていました。

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すぐそばでは、千本搗きが行われ地元のみなさんに搗きたて餅がふるまわれます。

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所作を確認しながら完成度をあげているのでしょうか。

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その後、当屋宅に移り獅子舞の荒神祓いを演舞されます。

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御所 川合八幡神社のヒキアイモチ

2015年10月11日 撮影

宵宮である11日の夜、川合八幡神社では、葛城から五條方面で見かける「ススキ提灯」をはじめ、「相撲」「ヒキアイモチ」など特徴的な奉納行事が行われます。

ススキ提灯は、十二振提灯とも呼ばれ、こちらの地区では最上段が2個、中段に4個、下段には6個の提灯がつけられていて、中央上部には四角い行燈が付いているのが特徴的です。「水泥」「上奉膳」「下奉膳」「川合」の4地区から奉納されます。

午後8時頃、4地区から伊勢音頭を歌いながら鳥居をくぐって、境内に入るススキ提灯。
以前は、と言ってもかなり以前だそうですが、我地区が一番乗りを競い、喧嘩もあったそうです。

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境内に4地区のススキ提灯が奉納され、本殿ではお祓いが行われているようです。(撮影不可)

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お祓いが終わり神事に移ります。
はじめは「相撲」。と言っても、裸になって取っ組み合いをするのではなく、ふたりが本殿の階段下で四股を踏み、行司の差し上げた扇を合図に、体を正面に向けながら、大きく両手を差し上げる所作を行います。

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相撲が終わるといよいよヒキアイモチ神事です。
まず当屋が神前にお供えしてあった餅入りのコグツと呼ばれるものを、急な階段から転がり落とします。
下には若者が待ち構えていて、すぐにまた、階段の上まで運ばれます。
そしてまた、転がり落とすということを3度繰り返します。

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「大和の年中行事」大和タイムス社刊では、三度目に落とした際、竹で作った松明で、コグツの真ん中に穴を開けるとありましたが、気が付かなかったのか、良くわかりませんでした。

その後、この行事名となるヒキアイモチ、餅が入ったコグツを子供たちが境内を引き回します。
以前は、この引き回している間に若者たちが我先に餅を奪い合ったそうで、このお持ちは妊婦さんが食べると安産するという言い伝えがあるそうです。

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現在では、餅の奪い合いはなく、地元の子供たちに一つづつ、配られています。

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最後には、御供撒きが行われました。

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御杖村 桃俣・春日神社の獅子舞

2015年10月11日撮影

前ブログでは、同集落での荒神祓いを拝見しましたが、今日11日が本祭となります。

拝殿内には昨日作られた「わっか」という御供がお供えされていました。(写真右下)
この御供は「ひとみごくう」だそうで、詳しいお話は聞けませんでしたが御杖村の他の地区での同様の御供があるそうです。
藁で作った胴体に細い竹の足を3本。そして胴体には竹串に「こんにゃく」「里いも」を交互に刺したものが、5本付けられています。
中央の上部には「赤い花」が添えられていましたが、赤い花であれば種類は問わないそうです。何か意味でもあるのでしょうね。

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御供の他には、「山の物」「海の物」「里の物」が献饌されますが、お米の上に「あずき」を乗せるのが風習だそうです。

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10時30分頃、下の当屋さんと上の当屋さんが、拝殿にお入りになります。
前で御幣を持つ方は「兼当」(当屋に何かあったときの代理人)と言い、その後ろが「当屋」です。
(写真は上の当屋の谷村さん)

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拝殿内では「当屋渡しの儀」が行われます。
この儀式はその名のとおり当屋さんの交代式で、現当屋から杯を頂戴され、当屋さんと兼当さんが2名とも交代です。

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この儀式と同時進行で獅子舞がはじまり、「宮参り」が奉納されました。

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御杖村の獅子舞の歴史は古く、曽爾村と同様に伊勢大神楽の系統だそうです。
しかしながら後継者不足により、十数年前に少しの間、奉納出来ない状態であったものを村の有志により復活されたのだそうです。現在は村の後継者と豊来家玉之助さんとその仲間により、以前より増して盛大に行われています。

以降は演目順に掲載いたしますが、なかなか見ごたえのある獅子舞と奉納演舞です。
(前述の宮参りが、1です)

2、荒神祓

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3、剣

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4、荒神祓崩し

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5、廻剣 中村(豊来家玉の助)

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6、参神楽

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7、太神楽曲芸(豊来家玉の助)

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8、長神楽

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9、太鼓

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*奉納行事写真の間ですが、最後の「背継ぎ」に出演される女の子が不安そうでありながら、独特な表情でした。

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*でも優しいお姉さんに声をかけてもらって、ちょっと気分が良くなったかな。

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10、荒廻し剣(豊来家玉の助) 3カット

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11、ひなぶり三番叟 大黒舞

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12、背継ぎ

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御供まき

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御杖村 桃俣の獅子舞 荒神祓い

2015年10月10日撮影

秋祭りに欠かせない獅子舞といえば、曽爾村の門僕神社(かどふさじんじゃ)が奈良県指定無形民俗文化財として指定されていて有名ですが、隣村である御杖村にも獅子舞が残されています。
個人的には曽爾村のように盛大に行われ、観光バスでわんさか押しかける獅子舞、また本祭で行われる獅子舞も嫌いではありませんが、宵宮に行われれる荒神祓いの方が、風情もあるし、地元感があって好きですね。

今回は御杖村の桃俣地区で、お祭りの前日にあたる宵宮に行われる荒神祓いを拝見しました。

当地区には当屋が二軒あり、下当屋と上当屋に分かれています。

まずは下当屋から
当屋の玄関前には注連縄が張られていました。

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獅子舞が住居の中まで入りこんでお祓いをします。

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その後、場所を上当屋に移して、同じ演目が奉納されます。

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下当屋も同様でしたが、演舞が終わると皆さん中に通されて、当屋さんからご接待をいただかれます。

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最後は当屋さんと保存会の皆さんとの記念写真。
皆さんいいお顔です。ありがとうございました。

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