丹生・丹生神社 秋祭 横跳び

2012年10月21日撮影

今まで何回かご紹介した奈良市の東山中で行われる神事芸能のご紹介もここ丹生の丹生神社で今年分は最終となりました。
そこで今回はこれらの神事芸能のことについて少し触れておきたいと思います。

さて、東山中の素朴な所作を伴う民俗芸能は「宮座」という組織で運営され、村の定まった家の者が年齢やその他の条件がそろって座入りし、その年齢に会った役目を営んでおられます。

そしてその宮座という組織があって、これらの民俗芸能がこれまで伝承されてきたようです。
今回ご紹介する丹生神社の横跳びや、以前ご紹介した他の神社での三角跳び、相撲などの民俗芸能は一般的に田楽と呼ばれていて、土地によっていくつかの相違点はあるものの、ビンササラや太鼓、鼓、笛などの楽器を拝殿や舞台の中央に置かれ、その周りを飛んでまわるという所作が特徴です。

3回で飛ぶので「三角跳び」とも言う土地もあれば、3回に分けて飛んでも「横跳び」と言う土地もあり、呼び方については、それらの土地で少しづつ変わってきたのだろうと思います。
また、飛ぶ前には扇で楽器の周りを仰いでまわるのも多くで共通していました。仰ぐ理由は定かではありませんが、清めの所作ではないかと思っています。

ここから丹生神社の写真です。
以前は当家宅で行われたと言う、オカリヤの祭典は集会所になっていました。
子供たちが村内を神輿で練る歩く間、宮司や当家、渡御人がしばし休憩されています。以前はこの食事に出される料理も多くの決まりことがあったそうですが、少し簡略化しているようです。

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子供たちの神輿が集会所に戻ると、当家を先頭に神社まで、笛や太鼓を打ち鳴らしながらのお渡りとなります。

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途中、三ヶ所で立ち止まり、下組の八幡様、中組の森山様、上組の古城様に遥拝されていると聞きました。

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神社に到着した一行は、そのまま舞台にあがり時計方向に3周されます。
そしていよいよ「横跳び」です。

まずはビンササラの登場です。
前ブログでは上手く撮れていなかったので少し多めの画像になりました。
というのは、ビンササラを立ててその周りを扇で仰いだり、3回に分けて飛ぶのですが、周りの渡御人がそれをジャマするのです。例えば、ドンドンと床を叩いて振動されたり、わざとぶつかったりです。
特にビンササラは安定が良くないのですぐに倒れてしまうので、所作がなかなか前に進みません。

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「もう構わんといて、触らんといてえなぁ」とビンササラの渡御人

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この後、太鼓、鼓の2人が同じように横跳びされ、無事終了です。

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で、おまけ画像はビンササラのおじいちゃん。
にこやかに、そしておどけて記念写真に応じてくださいました。

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《撮影メモ》
東山中の民俗芸能には大変興味深い所作が沢山ありますが、見える所作だけでなくそれを支える宮座というものに興味が出てきました。祭りと言うものは本番だけじゃなくて、それを準備するとことから始まることを改めて認識されられた撮影でした。
来年はバタバタしないで、ゆっくり、じっくり拝見したいものです。
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