高田 亥の子暴れ祭り

2012年12月2日撮影

県内には「イノコ」と呼ばれる民俗行事が数多く残されていますが、桜井市の高田地区の「亥の子暴れ祭り」は、参加する子供たちが暴れるという所作が特徴で、平成16年に奈良県の無形民俗文化財に指定されています。

特徴的なものとしては、お仮屋と呼ばれる竹と藤蔓で作られた四角形の屋形に乗せられた円錐形の赤飯です。
ハチマキメシというもので、今年は10個ほど作られました。
ハチマキメシは、行事に参加できなかった小さなお子さんの家やご祝儀をいただいた家に配られるそうです。

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行事の最初は、「お仮屋暴れ」です。
前述のお仮屋には竹や木で作られた農機具がワラで括られていていますが、行事に参加する子供たちがそれをもぎ取り、最後にはお仮屋を壊してしまうという所作です。

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2番目は、「膳暴れ」です。
豆・ひじき、かぶら、里芋などと豆腐の味噌汁が膳に盛りつけられ、その横には赤飯で作られたハチマキメシが置かれます。
しかし、御膳には箸を全く付ける間もなく、数秒後には足で蹴飛ばされ、踏みつけられて、料理はおろか膳そのものまで、バラバラにされてしまいます。

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そして「夜暴れ」です。
少し高い位置にお社が置かれ、大人がそれに灯明を点けると、子供たちが一斉にワラを束ねたものを投げつけ消してしまいます。
子供たちは「火ぃ、灯せ~ 火ぃ、灯せ~」と声をあげます。
火が灯されるとまた、ワラを投げつけ火を消してしまいます。
これを子供たちが疲れてしまうまでやり続けますが、かれこれ1時間ほどされたでしょうか。子供も大人もクタクタでした。

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3つの暴れを終えたあと、例年なら頭屋と小頭屋が懐中電灯もつけないで真っ暗な中、一切無言でお社を山口神社まで運ばれるので、写真撮影が出来ませんが、今年はNHKの取材があり、真っ暗な中での所作にライトを当てる許可が下りたそうで、その幸運にご一緒させていただくことが出来ました。
私個人はストロボを使用せず、NHKさんのライトで撮影しましたので、ちょっとぶれてます。

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このあと、頭屋さんは次の頭屋さんまで行き、頭屋送りが行われたそうです。(撮影は遠慮しました)

《撮影メモ》
お仮屋暴れで取った農機具の模型には白い紙に包まれた少額のお金が入っているそうです。
そのまま子供たちのお小遣いにもなるそうで、一生懸命取っていました。
写真は、もぎ取った農機具から家族でお金を外されているところです。

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