南田原 天満神社の御田植神事(祭文語り・おかげ踊り)

2013年3月10日撮影

奈良市の東山中にあたる田原地区では全国的にみても大変貴重な民俗芸能が残されています。
それは奈良県指定民俗文化財にも登録される「田原の祭文・祭文音頭・おかげ踊り」で、現在は田原地区伝統芸能保存会によって伝承されています。

まず、天満神社の前の拝殿内で祈年祭と御田植神事が行われます。
非常に狭い拝殿ですが、所作はきっちりされていて神事であることを再認識させられる厳かな雰囲気でした。

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祭文語りは全国で数カ所でしか伝承されていないという点で貴重な存在です。
「祭文」とはもともと神道の祝詞から出たものですが、正式な祝詞とは違って独特の節を付けて読みあげられます。
右手には錫杖を持ち、左手でほら貝を吹きながら「デロレンデロレン」と囃子を入れて歌われ、その後の浪花節や江州音頭となっていく系譜の元となっているそうです。(奈良の民俗芸能 海路書院より)

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歌詞はこちら

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おかげ踊りは、江戸時代の中期以降、「伊勢のお蔭をいただける」として大流行した伊勢参宮が幾度となく繰り返されたのち、文政13年のお蔭参りのあと河内から「お蔭踊り」が発生し、各地方に伝搬したとされています。

また、明和8年のお蔭参りの際には、19日間で158万8750人もの群参が奈良の町に宿泊したとの記録があるそうで、奈良市の中心部では消えてしまったそれらの民俗芸能が、今もなお残されているというのは凄いことだと思います。

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祭文とおかげ踊りのあと、御田植神事に戻って、牛さんの登場です。
こちらの牛さんは、おひとりで張りぼての牛の面を冠ってしまうというとても面白い姿です。
踊り子さんらからも黄色い声援が飛んでいて、心温まるいいお祭りでした。

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《撮影メモ》
学術的にも非常に貴重な民俗芸能であるとうかがって拝見しましたが、それとは正反対に終始和やかで楽しいお祭りでした。また次回も行ってみたいお祭りです。
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この記事へのコメント:

サルル : 2013/03/20 (水) 22:02:26

チョコパイ パーティーバック に注目した。。。
ごめんなさい(^^ゞ

@とやまん : 2013/03/20 (水) 22:06:00

お菓子の奉納は良くありますよ。後で皆さんで分けてお孫さんへのお土産にもなりますので。

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