スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

御所・吉祥草寺 茅原のとんど

2015年1月14日撮影

御所・吉祥草寺 茅原のとんどは、県指定無形民俗文化財(国・記録選択)であり、その松明の大きさから県内でも知られたとんど(左義長)です。
ひとつ前の記事では、その「とんど松明」の製作風景をご覧いただきましたが、今回の記事は本番です。

そして今回は松明の燃え盛るシーンのほか、諸行事・儀式も拝見してきましたので少々点数が多くなりましたが、お付き合いいただければと存じます。

午後7時頃、「儺々会の踊り」(だだえのおどり)が奉納されました。
この踊りは「ダダフミ」という昔行っていたものを2年ほど前に復興され、保存会によって継承していこうとされている踊りです。
昭和47年に発行された「増補 大和の 年中行事」には「ワッショイ・ワッショイとかけ声をかけ、手を打ちならし、ダダフミを行い、たがいに押し合いをして踊りまわる」との記述がありましたので、少なくともその頃はまだ実際に行われていたのでしょう。

D71_7287.jpg

松明には午後8時30頃に点火されますが、ただ点火しておられるわけではなく、その前に地元の方々だけで行われている「手打ち式」という儀式があります。
この儀式は玉手と茅原に両地区の代表らが、お寺から離れた場所の村の辻で合流し、手を打ちならすことからこの名前が付いたと伺いました。
一般的に「手打ち」というと、「仲直り」のイメージがありますが、ここでの「手打ち」はこれから始める「とんど」を協力してやりましょうという気持ちを込めて行われているそうです。

まず玉手の皆さんは、玉手駅から北側の道路側で高張提灯を掲げて、その時を待ちます。
写真の左から6人目くらいに奉行さんの恰好をされた方がおられますが、この方が雌雄松明への「火付け役」だそうです。
そして驚くことに、「火つけ役」は、必ず玉手の方であり、それも「西村家」が代々受け継がれているそうです。

D71_7312.jpg

玉手地区の待機されている場所から離れる事300メートルくらいでしょうか、茅原の皆さんも同じように時を待ちます。
そして茅原地区の方に色々お話を聞かせていただくと、驚くことに、以前は「玉手」と「東寺田」の2地区が、雌雄の松明を作られていたそうです。
ある時、東寺田地区の方が作れない事になって、それ以来、雌松明を作られているそうです。
「茅原で作るようになったのは昭和40年代かな」とのお話でしたが、前述の「大和の年中行事」には、「東寺田・玉手の両地区から・・・」という記述がありますので、昭和50年代かも知れませんね。

D71_7327.jpg

さて8時になると、玉手と茅原の両地区が合流し、「手打ち式」が行われます。
「手打ち式」は合流地点で1回、山門前の松場(まつんば)で1回、最終的に本堂前で1回の合計3回行われます。
写真は本堂前での「手打ち式」の様子(今回、茅原地区の皆さんと同行し、特別に撮影させていただきました)

D71_7349.jpg

その後、両大字の代表らは本堂に上がり、住職から御供を受けられます。

D71_7357.jpg

で、ここまでの儀式が終わって、いよいよ松明に点火されます。
点火するのは、前述の玉手地区の西村家さんで、雄松明の恵方からということで、西南西から点火されます。
が、残念ながら観客とダブってしまい点火される西村さんの姿は撮れませんでした。

今年は前述にも雨が降らず良く乾燥していたのでしょうか、あっと言う間に天を焦がす勢いで松明が燃えていきます。

D71_7372.jpg

「マチマキ」と呼ばれる化粧綱が焼け落ちる場面です。
以前はこの焼け落ちた綱をかいくぐって、中の杭を抜き取ろうとされてたようで、今は禁止になっているそうです。

D71_7403.jpg

境内の入り口側に回り込んで観衆と松明を背景に本堂を入れて撮影しました。

D71_7417.jpg

松明の火はなかなか衰えませんが、参詣者の皆さんは本堂側から、松明の間をすり抜けて自宅に帰られます。
以前は縄に火を移して、くるくる回しながら帰る方がおられましたが、今年は見かけませんでしたね。
竹炭などをお持ち帰りの方は沢山おられました。一般的にはこの火をもって神仏に灯明を献じ、翌朝あずき粥を炊いてお祝いするとも言います。

D71_7435.jpg

《撮影メモ》
今回の茅原のとんども楽しく、興味深く拝見できました。
松明の炎だけでなく、色んな儀式があって地区の方とのお話の中で、知らなかったことを教えていただいたことは、大変有意義な時間となりました。
なぜ1月14日なのか、、、という話も伺いましたが又の機会に記述いたします。
改めて、茅原・玉手地区の皆さん、ありがとうございました。
スポンサーサイト

この記事へのコメント:

管理人のみ通知 :

トラックバック:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。