宇陀市深野 鬼鎮(きちん)

2015年1月18日撮影

奈良県内の各地で行われる新年の行事、「ケイチン」。
「ケイチン」は、「卦亭」とか「結鎮」などと表記されますが、ここ深野では「鬼鎮」と書いて「きちん」と読むそうです。

深野の鬼鎮は、神社の行事ではなく地元の行事として斎行されます。場所的には神明神社の前の道路脇ですが、神社とは一切関係がないとのこと。

なので、行事もみんなが集まったかなぁと、突然、始まりました。

まずは長老のあいさつ

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「これから鬼鎮を始めさせていただきます」程度の短いご挨拶の後、
そのまま長老が弓を持ち、東西南北、天地を弓矢で射る格好をされます。

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とても86歳とは思えない、スムーズな動きで、あっと言う間に1本目の矢が放たれました。

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矢は2本放たれ、的には当たらなかったものの、真っ直ぐに飛んで行ったので、一同拍手喝采。

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行事はこれでおしまい。
この後、集会所に場所を移して、直会のような宴が催されます。
中央に座っておられるのが、今年のお役目の方。(役名はないそうです)
お役目さんは、ほぼ年齢順に毎年順繰りだそうで、男子、一生に一度の晴れ舞台でもあるそうです。
また、そのご親戚の方々はこの宴の補佐にまわり皆さんをもてなす習わしだそうです。

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宴に供されるのは「ごぼう」「まめ」「じゃこ」の三種で、昔から伝承の料理だそうです。
お重に入れてそれぞれが取り分けていきます。(写真は無理をお願いして、三種盛りにしました)

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《撮影メモ》
深野という集落は宇陀市ではありますが、もっと北よりで三重県境に近い場所でした。
周りは美しい山々に囲まれた美しい集落で、桜や紅葉の時期には沢山のカメラマンが来られるとのことでした。
写真は今回のお役目の方。右手は息子さんだそうです。
それとお役目さんの右手後方に見える白い丸が、的。
目測で130mくらいはあったでしょうか?余程の名人でないと届きもしませんよね。

今回の行事もまたほのぼのとしたいい感じの行事でした。

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