新泉町の野神祭り 素戔嗚神社

2012年05月03日

5月のGWは古くからの民俗行事が目白押しですね。すべてを回ることは時間的に難しいのですが、なるべくたくさんの
行事を拝見したいと考えております。
今日、3日は天理市新泉町の素戔嗚神社で行われる野神祭りに行ってきました。
この野神祭りは他の地区でされている野神とちょっと違って、御田植え神事と合わさったような感じです。

前日までに麦わらで作られた牛、馬、蛇と竹で作られた農具が当屋さんの玄関わきに飾られていました。
良く見ると、牛には角があり、馬にはありません。蛇の方は地元でムカデと呼ばれているようで、藁で編むときに
足が出来てしまうからかなぁ・・・などとも思いますがどうでしょうね。

DSC_6805.jpg


午前10時30分に当屋さんを出発。宮司さんが先頭となり、藁の牛、馬、蛇を抱えた当屋さんや役員さんが続きます。
そして、途中の辻々で竹を地面に刺して、中にお酒を注ぎながら、素戔嗚神社を目指します。

DSC_6813.jpg

DSC_6825.jpg


神社では献撰や祝詞奏上などが行われた後、藁の牛に竹で作られた農具で御田植神事が行われます。
他の地区では、御田植の神事には大人の田主が、面を付けた牛役を引く所作が見られますが、ここでは田主は子供さんで、
面はかぶっていませんが、藁の牛を操作するのも子供さんのようです。
(子供さんが小さすぎてお父さんが持ってますが、子供さんがメインです)

DSC_6845.jpg

カラスキ、マンガなど一連の所作が3回ずつ繰り返され、それが終わると、馬が引き出されてきます。
これも牛と同様に子供さんが抱えて、境内を3周まわります。
これも他の御田植では見られない所作でした。そもそも馬は出てきませんので、何かその昔は流鏑馬のようなことがあった
名残かも知れませんね。

DSC_6871.jpg

神事が無事終了した時点で、参拝者にもお神酒の振る舞いがありました。
また、御供撒きはありませんでしたが、そのかわりかも知れないお餅のお下がりを頂戴しました。

その後、当屋さん宅では直会が行われます。
宮司さんと子供さんの食事です。
この食事がなかなか伝統が守られた内容で、生節やふき、高野豆腐など子供さんにはちょっと辛い内容でしたが、
伝統を守られていることが素晴らしいと思いました。
また、宮司さんと子供さんだけの食事ということは、村への仲間入りということでしょうか。

DSC_6882.jpg

《撮影メモ》
神社でも献撰で四角いご飯?のようなものが気になり、地元の方にお伺いしたところ、白米と餅米を蒸して
型に嵌めたものだそうで、必ずこの形だそうです。
そして、この型になる四角い器には「がんじ元年」を記されているそうで、「がんじ」が「元治」であるなら
元治元年は1864年ということで、149年前のものであるということですね。
話は脱線しますが、その年は坂本竜馬の属する海軍練習所が閉鎖された年です。

DSC_6835.jpg

今回はもう一枚。
で、神社の所作で出番がなかった蛇ですが、行事終了後は本殿脇に置かれていました。
昔はもっと長くて、本殿をぐるっと一回りしたと言いますから、十数メートルはあったのだろうと思います。
ちゃんとお目目もあって、カワイイですが、このあたりの意匠は御所の野口の野神にも似ている気がします。

DSC_6876.jpg
スポンサーサイト

この記事へのコメント:

管理人のみ通知 :

トラックバック: