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西福寺・善城寺の虫供養

2012年7月1日撮影

一般的に虫供養とか虫送りと言うと、奈良市の東山中や天理市~室生方面の山間部で行われる行事であり、
水田の脇道を松明を灯して虫を追い払う風習と同時に、災いを避けるといった感じだと思っていました。

しかしながら、いつも参考にしているホームページで「西福寺・善城寺の虫供養」なる行事を見つけて
調べてみると、以外にも奈良市内で行われているとのことで、ご住職と地元役員さんにご了解を得て
撮影させていただきました。

場所は奈良市の奈良阪・奈良豆比古神社の南隣の西福寺です。
虫供養を取り仕切るのは、奉行と呼ばれる役員さんで、60歳だということです。
58歳で見習いとなり、59歳で式司(しきし)、60歳になって奉行になるとのことで、この上下関係は絶対的な
ものだそうです。

夕闇が迫る18:30頃地元の奉賛会の皆さんが集まって来られて、本堂でお念仏が唱えられました。

DSC_9165.jpg

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読経されるご住職の前には、後の行列で使用する御幣を付けた、竹と笹がありました。
この笹は、周辺の虫をここに集めるためにあると聞きました。

DSC_9162.jpg

お念仏の後、般若心経が唱え終わるといよいよ出発です。
この順序にも決まりがあり、提灯、鐘、拍子木、3本の竹、3本の笹が続きます。

DSC_9173.jpg

お寺を後にした一行は、「虫、送りま~す」「虫、送りま~す」と、鐘と拍子木に合わせて叫びながら
今はもう、住宅街になってしまった路地を練り歩きます。

DSC_9194.jpg

あちこちでUターンしながら、練り歩きの一行は奈良豆比古神社の境内に戻り、竹と笹を燃やすのですが、
3本の竹が、ポン!と3回鳴らないといけないそうで、じっと火を見つめておられました。
そのうち、ポン、ポン、と音がするので、一行が火の担当に聞きますが、もっと大きな音じゃないと
ダメだということで待っていると、バーン、バーン、バーンを先ほどとは全く別次元の、大きな音が鳴りました。

DSC_9202.jpg

一行はそれを待ちかねたように、再度、行列を組んで「虫、送りましたー!」「虫、送りましたー!」と
大きな声を張り上げながら、お寺に戻って行きます。

DSC_9224.jpg

《撮影メモ》
今回はストロボを一切使用しなかったので、ISO3200まで感度をあげて対応しています。
少し、画像の乱れや色ノイズが出ていますが、これも臨場感のひとつと思っておりますが、どうでしょうか。

この行事に参加する役員さんは全員、酒屋の前掛けをされていました。
昔からということで、明確な理由はわかりませんでした。
また、先頭の方が持つ提灯には「奈良坂町」という文字が書いてあり、現在の住所では「奈良阪」と
なるのですが、この「坂」と「阪」の違いもはっきりしません。
ただ、はっきりしたのは、田畑がなくなり、農家もいなくなってしまったこんな市街地ながら、昔からの民俗行事が
今も生きていたことに、感激しました。

DSC_9218.jpg
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